普天間から沖縄本島中央部を走る国道330号線を南下する。
この道路は信号機が右車線にも設置されているところが目立った。まさか右側通行時代のものではないだろうが,米軍への配慮だろうか。
それからこの路線は,バス停でまじめに手を上げている人が多かった。沖縄本島の中でも,バスに乗るとき手を上げる上げないは,地域差があるようである。
運転手さんは急いでいるようだったが,一般車両にも譲るところは譲り,儀保到着は3分遅れにとどまった。先ほど乗ったタクシーの運転手によると,今日はいつもよりやや交通量が多いとのことだったので,沖縄のバスが他の地域と比べて特別時間にルーズということはないようである。
さて,大晦日も15時を過ぎ,街の中にも慌ただしさが感じられるようになってきた。毎年この時期に旅行をしているが,落ち着いて旅ができるのは30日くらいまでで,大晦日の31日は,あまり旅行するのにはふさわしくない日だと思う。だからあえて,どのみち落ち着いた見学はできないであろう,世界遺産・首里城を大晦日の夕方に訪ねることにした。
首里城へはゆいレールの儀保駅が最寄りのはず。その割に,何の変哲もない住宅地を行く。
しばらく歩くと,コンビニも琉球風の外観となり,それらしい雰囲気になってきた。
県立芸術大キャンパスの中を行く。沖縄師範学校の跡だという。
国指定史跡円覚寺跡。国宝建造物だったが,沖縄戦で破壊され,総門のみ復元されている。
世界遺産・
守礼門。16世紀前半の建造で国宝に指定されていたが,首里城一帯は沖縄戦で焼失。1958年に再建されている。さすがに観光客は多い。
場内からは那覇市街が一望にできる。スケールは中城跡をも圧倒するものがあった。
せっかくなので有料エリアにも入る。戦後は琉球大学のキャンパスとなっていたが,1992年に建造物群が復元,2000年に世界遺産に登録されている。
正殿内は靴を脱いで内部をぐるりと見学できるようになっていた。
本州ではあまり見ることがない,北海道的なアイス屋さん。
首里城を出て,これも有名な金城町石畳道を下る。ただ観光客にはほとんど会わなかった。首里城も車で訪れる人がほとんどのようである。
石畳道を降り切ったところでタクシーを拾い,いよいよ那覇市の中心部に入る。