北海観光節旅行記秋の湯殿山・尾瀬

31. 相馬市

原ノ町駅に戻ってきた。駅構内にはしばらく使われていないらしい特急車両が留置されていた。

ニューデイズは元気に営業していた。

原ノ町12:02発→相馬12:19着 常磐線 相馬行き普通列車

原ノ町から相馬までの20.1kmについては,2011年の12月21日に運転を再開している。両駅間に取り残された車両では運用が困難であったため,陸送により701系電車を搬入したのだという。

列車は2両編成で,座席が半分ほど埋まるくらいの乗車率だった。

車窓には平和な田園風景が戻った。

 

相馬駅に到着。代行バスを1本見送って,1時間ほど相馬市街の観光に充てることにする。

駅のあたりは浸水していないが,先の震災では相馬市も死者,行方不明者482名と津波による多くの犠牲者があった。

そんなに時間もないので,とりあえず駅前からハイヤーで中村神社に向かった。

相馬中村神社。相馬三社の1つで,国の重要文化財に指定されている。

 

本殿。

 

神楽殿と北野天満宮。

 

相馬野馬追の出陣式が行われる神社でもあり,乗馬体験も行われていた。社務所は乗馬部の部室のような独特の雰囲気があったが,昼休みで残念ながら無人だった。

神社の裏手には厩舎が並んでいた。

中村神社は日本百名城の中村城跡の一角にあるが,城跡にはもう一つ相馬神社がある。

 

本丸跡に建つ相馬神社。明治の建立であるが,こちらはこちらでけっこう立派な神社で,神楽殿もあった。

馬陵公園とも呼ばれる城跡を下っていく。

今もまちなかに残るお堀。

 

2013年10月に開館した相馬市民会館。復興事業にしてはずいぶん仕事が早いと思ったら,もともと旧市民会館の老朽化により,2011年に建て替える計画だったという。このあと14時から「子どもの笑顔元気ミュージカル」が始まるところだった。

  

相馬市千客万来館。今年(2015)年2月15日にオープンしたばかりの施設である。中には相馬観光復興御案内処が入っている。とても親切なスタッフが詰めていたが,シルバーウィークなのに観光客の姿が見えなかったのは気がかりなところ。

こうして実際に来てみると,特に相馬などは観光的にまったく問題ないのだが,全国的には相双エリアはまだまだ原発事故の印象が強く,観光客は戻ってきていないのだろう。

相馬市歴史資料収蔵館。こちらも2014年7月オープンと新しい施設。時間もないのでさっと見学した。

  

駅までの道にはかなり古いタイプの店が残っていた。

  

立派に整備されている駅前通り。

次へ