(廃止)愛冠 | あいかっぷ | 無人駅 | |
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足寄郡足寄町愛冠 | |||
昭和27年3月25日開業 | |||
標高118m | 2人 | ||
単線 | |||
池田より50.7キロ 足寄より6.1キロ |
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2002.3.18乗車 |
足寄から先,置戸までは並行するバス路線もなくなり,ふるさと銀河線の独り舞台となる。このあと個性ある駅が次々に登場し,いよいよ核心に入ってゆく。
足寄駅からまっすぐ北に向かって発車するとまもなく利別川を渡る。現在の足寄町は昭和30年に旧十勝国中川郡西足寄町と旧釧路国足寄郡足寄村が合併して成立した。利別川が町村界すなわち十勝・釧路国境だったので,銀河線はここから釧路国に入る。といっても薫別付近まで10回利別川を渡るので,そのたびに両国を行ったりきたりすることになる。
左手には製材工場,雑然とした長屋の公営住宅を見て,再び畑の中を行く。線路はカムイロキ山の裾を通り,左は見通しが利く。利別川の右岸は切り立った崖をなしており,河畔には背の低い広葉樹が生えている。
広尾線の愛国−幸福に端を発した縁起切符ブームが飛び火し,「愛のカップル」と読めるこの駅にも入場券を買いに観光客がやってくるようになった。既に国鉄時代に王冠型の駅舎や愛の泉が整備されている。無人駅になった現在でも訪れる人は結構いるようだ。しかし列車で訪れる人はほとんどいない。せめて足寄駅の駐車場に車をとめて,足寄−愛冠間は列車に乗って訪れたらどうだろうか。
駅前は小集落で,地元の人がわずかにこの駅を利用している。愛冠はアイヌ語で「届かぬ」という意味であり,アイヌは山狩に行くとき対岸の岩を射て猟運をためす風習があったが,この辺はその矢が容易に岩に達しないところから名づけられたといわれている。
陸別方面から列車進入 | 愛の泉 |
特になし。駅自体が観光地。
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