ちほく高原鉄道ふるさと銀河線

(廃止)日ノ出 ひので 無人駅
常呂郡訓子府町字日出
昭和25年1月15日開業
標高119m  72人
単線
池田より127.4キロ
穂波より2.1キロ
3分ローソン(道道左折)
2002.3.17下車

●穂波→日ノ出の車窓

駅を出るとすぐにカラマツの防風林を横切る。この防風林は南北4kmに及ぶスケールの大きなものである。このあたりの田園地帯は,ちょっとみたところでは富良野などの風景と区別がつかない。ビニルハウスの中では恐らくメロンが栽培されている。くんねっぷメロンは知名度上昇中で,寒暖の差が大きく日照時間が長いという条件により,糖度の高いメロンが生産されている。

●日ノ出駅

このあたりは水害が多く,開拓は大正になってからだった。戦後,石灰の開発を契機に仮乗降場として設置され,以後,駅前に市街地ができた。駅裏には昭和29年にできた訓子府石灰の工場がある。
駅舎は1998年に建て替えられた。古い木造駅舎も味わいがあったが,新しい駅舎も感じは良く,待合室には温風暖房が入っている。トイレもきれいで居心地が良い。
この駅に関しては『日ノ出駅の初日の出』(浜名章男著,日本図書刊行会,1994)という本が出ている。著者は初日の出を見るために毎年この駅を訪れており,その中で得た地元の人との交流などを描いている。

●見どころ

□チミケップ湖

駅から17km。歩くよりほかに手段はないが,何時間歩いてでも訪れる価値はあると思う。野鳥公園,探勝路,樹木園,鹿鳴の滝などがある。めったに訪れる人はいなく,澄み切った水が寒々しい。熊の気配を感じる。湖畔にチミケップホテルがあり,ここだけは高級観光地のおもむき。湖からさらに15km歩けば相生線が走っていた本岐に出る。通学時間帯にしか走っていないが,本岐からは津別に行くバスも出ている。

穂波 北海道駅前観光案内所 広郷