根室本線
東滝川
- 所在地:滝川市東滝川
- 開業日:1913(大正2)年11月10日開業
- 標高:44m
- 配線:交換駅(対向式)
- 路程:滝川より7.2キロ
- 窓口:無人駅
- 乗降客数:10人(2014-2018年),24人(1983年)
- 最終乗降日:2016.3.2下車
●滝川→東滝川の車窓
滝川を出発するとしばらく函館本線に沿って進み,国道のアンダーパス,そして広い踏み切りを経て右に90度転回し,函館本線と分かれる。左手のちょっとした段丘が一ノ坂で,滝川から中央国道を北へ向かうと最初の坂なのでこう呼ばれる。坂の上に滝川神社が鎮座する。
続いて左手に見えるよく整備された公園は滝川東公園で,明治・大正期の建物「華月館(滝川市郷土館分館)」がある。国道12号の滝川バイパスが頭上で交差する辺りに,一ノ坂信号場があったが1984(昭和59)年に廃止され,痕跡は確認しがたい。
赤平へは歌志内からの山越え,または砂川の空知太から分岐し空知川の南岸を行く赤平滝川線が旧街道であり,大正に入ってから開業した根室本線のこの区間は,茫漠とした田園地帯を斜めに突っ切って,まっすぐ赤平を目指す。旭川へ向かう道央自動車道と交差すればまもなく東滝川到着だ。
●東滝川駅
1913(大正2)年開通当初からある駅。1954(昭和29)年,駅名を幌倉から東滝川に改称。長い有効長を活かし滝川~富良野間特有の頭を突き合わせた対向式ホームとなっている。通過する快速列車も多く,交換駅ながらスピードほとんどを落とさずに列車が通過していくのは,かつて貨物列車が頻繁に行き交っていた路線らしい。
駅前は周辺の農村地帯の拠点として小市街をなしているほか,古くは駅の北に滝川種羊場があり,戦後道立滝川畜産試験場となったのち,現在は跡地の一部に北海道立総合研究機構花・野菜技術センターが立地している。
駅前まっすぐ300メートルで国道38号線に出る。国道に出る手前にセイコーマート東滝川店がある。Aコープ東たきかわ店の跡地に2017年5月オープンしたもので,地域一体型店舗として注目された。国道沿いには中央バスの停留所があり,滝芦線, 砂芦線のほか高速ふらの号の乗降が可能である。
●見どころ
□仁木他喜雄顕彰歌碑
仁木他喜雄が少年時代この地で過ごした縁で,童謡「めんこい仔馬」(1941(昭和16)年制作,サトウハチロー作詩,仁木他喜雄作曲)の歌碑が駅前に建立されている。碑の揮毫は森繫久彌,二葉あき子氏による。
□鞄いたがき赤平本店
全国的にも知られる革製かばんの店。国道沿い東滝川バス停から芦別行きの路線バスに乗車,幌岡で降車。
□徳川城
1991年オープン,雛人形,五月人形などを販売していたが,現在は閉店している。国道沿い東滝川バス停から芦別行きの路線バスに乗車,エルム高原温泉入口で降車。