根室本線

十勝清水 ( とかちしみず )

  • 所在地:上川郡清水町字清水
  • 開業日:1907(明治40)年9月8日開業
  • 標高:167m
  • 配線:1面2線(島式)
  • 路程:滝川より145.4キロ,新得より9.1キロ
  • 窓口:みどりの窓口あり
  • 乗降客数:630人(2015年),974人(1983年)
  • 最終乗降日:2020.7.23下車

●新得→十勝清水の車窓

新得の標高は188mで既に狩勝峠は下りきっているものの,まだ平原という感じではなく,茫漠とした丘陵地帯に牛舎が点在する。このあとも標高42mの帯広,そして十勝川のいちばん下流に位置する新吉野に向かって,線路はゆるやかな下り勾配が続く。町の規模は新得町より清水町のほうが大きく,普通列車では新得→十勝清水という利用がかなりある。

●十勝清水駅

特急が停車し,みどりの窓口もある大きな駅。駅に隣接して「ハーモニープラザ」が建ち,2016年6月十勝清水観光情報ステーションが開設された。

清水の名はアイヌ語ペケレベツの意訳。全国的にも知られ清水町を「第九のまち」にしたせせらぎ合唱団や,毎年8月に開催される清流まつりにもペケレベツの意味が入っている。もとは人舞(ひとまい)村といったが,駅名ははじめから清水で,1934(昭和9)年に国名を冠して十勝清水となった。1920(大正9)年日本甜菜製糖清水工場ができ,原料のビートの輸送ため鹿追との間に私鉄の河西鉄道が敷設された。戦後は1957(昭和32)年プリマハム北海道工場,1962(昭和37)年ホクレン清水製糖工場が進出するなど,食品製造業の盛んな町である。

1965(昭和40)年に日勝峠が開通し,自動車交通上の十勝の玄関口となった。1968(昭和43)年,富内線日高町駅との間に日勝スカイラインバスの運行が始まり,国鉄周遊券利用者が利用した。駅の南西約3kmに道東自動車道の十勝清水ICがあり,札幌方面からの都市間バス「ポテトライナー」の一部便は十勝清水ICで高速道路を下り,以降一般道で帯広へ向かう。

十勝清水から分岐していた河西鉄道が見える。旅客輸送も担い,戦後十勝鉄道清水部線となったあと,1951(昭和26)年廃止。(五万分一地形図「新得」(1931鉄道補入))
広い待合室。昔ながらの列車別改札を行っている。
待合室には「第九のまちしみず」の由来が掲げられている。
旭川行きの快速「狩勝」。列車は原則1番線から発車する。
駅前にビルが建ち,目抜き通りが斜めに延びる風景は本州の古い町を思わせる。

●見どころ

□清水中央公園ハーモニー広場 からくり時計塔

駅前,右に500m,役場の向かい。毎正時の人形がパフォーマンスは見ごたえがあったが,故障のため廃止された。

□郷土資料館

駅前,右に500m。役場の近くの国道274沿い。

駅に掲示されている観光案内。
▲新得
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