根室本線
新得
- 所在地:上川郡新得町本通北1丁目
- 開業日:1907(明治40)年9月8日開業
- 標高:188m
- 配線:2面3線
- 路程:滝川より136.3キロ,西新得(信)より6.8キロ,落合より28.1キロ
- 窓口:みどりの窓口あり
- 乗降客数:450人(2013-2015年),694人(1983年)
- 最終乗降日:2020.7.24下車
●西新得(信)→新得の車窓
新得までまだ6.8kmある。長いトンネルを抜けると右手に見えるのは新得山で,冬はスキー場になる。左下には旧線が見える。この線路跡は1979年まで競合脱線の実験線として使用された後,2005年に旧新内駅まで狩勝ポッポの道として整備された。左手に団地が見え,久しぶりの市街地の様相を呈してくると,最後にもう一つトンネルをくぐって新得到着だ。
落合~新得間の駅間距離は28.1kmで上川~上白滝間,新夕張~占冠間,トマム~新得間に次いで全国4位の長さ(2020年現在)。
なお列車代行バスは国道38号狩勝峠を越え,旧線さながら六百方里の大平原を眼中にする。途中,スキー場やベアマウンテンのあるサホロリゾートに立ち寄り,新得駅に向かう。
●新得駅
もともと狩勝峠越えの十勝側の拠点として新得機関区がある大きな駅で,新得町は鉄道のまちと呼ばれた。また鹿追・上士幌方面へ延びていた北海道拓殖鉄道(1928(昭和3)年~1968(同43)年)の起点でもあり,狩勝新線は大回りをして新得を経由している。しかし石勝線が新しく加わったからであろうか,構内は窮屈な感じで雑然としている。なお転車台はC62・SLニセコ号運行に伴い,ニセコ駅に移設された。
商工会館併設の駅舎は1988(昭和63)年改築。駅前には「北海道の重心地」のモニュメントや,苦闘の狩勝越えを今に伝える「火夫の像」がある。待合室は広々としており,駅そばのほか,キヨスクの跡に町内の特産品を扱うステラステーションが2016年12月にオープンし,好評を博している。
新得駅は広い無料駐車場があるため,十勝一円から車で来て,新得から特急に乗って札幌などへ向かう人が多い。
駅周辺には旅行者も入りやすい蕎麦屋が何軒かある。
●見どころ
□重心モニュメント
駅前広場にある。「経緯度の中心」に由来する富良野に対し,新得は「重さの中心」。
□新得町営浴場 駅前温泉
トムラウシ温泉のお湯を運んで使用。
□狩勝ポッポの道
根室本線の旧線跡が新内駅まで散策路として整備されている。旧新内駅から列車代行バスのサホロリゾート前停留所まで約1.5km。
乗り換え 南千歳方面:石勝線