根室本線
幕別
- 所在地:中川郡幕別町錦町
- 開業日:1905(明治38)年10月21日開業
- 標高:27m
- 配線:2面3線
- 路程:滝川より194.3キロ,札内より9.4キロ
- 窓口:みどりの窓口
- 乗降客数:484人(2015年),1,440人(1983年)
- 最終乗降日:2020.7.23乗車
●稲士別→幕別の車窓
左は十勝川に沿ってやや開けているが,右は丘の際を走っている。線路は殖民区画の正方区画を斜め45度に突っ切って,幕別市街に入る。十勝は屯田兵が入っておらず,ほとんどが殖民区画による入植地であるが,線路が区画に沿っているところは意外と少ない。
1軒数十haという農地を持つ十勝にあって,このあたりは比較的密に農家が点在している。地味豊かで,1970年代まで水稲も作付けされていたようである。
●幕別駅
1963(昭和38)年,止若(やむわっか)から幕別に改称。幕別町は古くは幕別(現在の幕別本町とは異なる),止若,咾別(いかんべつ),白人(ちろっと),別奴(べっちゃろ)の集落からなっていたが,駅が置かれた止若,別奴(札内)が市街地として発展した。農協も幕別と札内で別に持っている。
帯広を挟んで幕別と芽室は似た雰囲気があり,幕別がパークゴルフ発祥の地を名乗れば,芽室はゲートボール発祥の地を名乗る。列車に乗っていても芽室~幕別間は都会的な雰囲気がある。
駅はみどりの窓口があり,待合室に置かれた2畳ほどの小上がりが印象的である。
●見どころ
□えぞ文化考古館
幕別駅から帯広方面へ約5.5km,国道38号線沿い。白人(ちろっと)コタンの吉田菊太郎氏が開設したアイヌ民俗資料収蔵・展示施設で,現在は町が管理している。資料充実。十勝バスの帯広陸別線・幕別線の幕別考古館前降車すぐ。
□新田の森記念館
1918(大正7)年に設立された幕別町を代表する企業・ニッタクス(旧新田ベニヤ)の展示施設。駅裏の古木が繁る森の中にある。