留萌本線
峠下
- 住所:留萌市字峠下
- 開業日:1910(明治43)年11月23日開業
- 配線:交換駅(対向)
- 路程:深川より28.3キロ 恵比島より7.6キロ
- 窓口:無人駅
- 乗降客数:2人(2014-2018年平均),26人(1983年)
- 最終乗降日:2002.3.24下車
●恵比島→峠下の車窓
恵比島を出て両側に山が迫ってくると,にわかに峠道の雰囲気となり,石狩天塩国境・恵比島峠をトンネルで越える。標高は100mに満たず,石狩川河口から天塩川河口付近までの約200kmの中で地形的に最も楽に分水嶺を越えられる場所となっている。それゆえ,アイヌの時代以前から内陸と海をつなぐ重要な交通路だったに違いなく,旭川,滝川,富良野など内陸部に住む人たちは,いまも海ゆかば留萌のイメージを持っている。
緩やかな峠とはいえ鉄道にとっては難所で,2つのトンネルとΩ形の大カーブで峠を越えていく。明治の時代にこのような大工事をして勾配を10パーミルに抑えたのは,貨物線としての活躍を予想してのことだろうか。
山の中から抜けると,道道を見下ろすように小高いところを走る。チェーン着脱場が峠道の雰囲気をかもし出している。
●峠下駅
深川~留萌間唯一の交換可能駅である。1998年3月までは通票閉塞で運転されており,運転士と駅員がタブレットを授受する光景が見られた。下のオレンジカードは深川駅発行で,写真は峠下駅のものらしい。閉塞自動化後は無人駅となったが,古い駅舎は残された。地元客の利用はほとんどないと思われるが,鉄道旅行者のほか,ライダー,自転車旅行者など旅人にもこの駅のファンは多いようだ。
駅の少し先で国道233号が合流し,路線バスの留萌旭川線に峠下分岐点バス停で乗り継ぐことができる。
●見どころ
特になし。