札沼線
(廃止)
石狩金沢
- 住所:石狩郡当別町字金沢
- 開業日:1935(昭和10)年10月3日開業
- 標高:12m
- 配線:単線
- 路程:桑園より31.1キロ 北海道医療大学より2.2キロ
- 窓口:無人駅
- 乗降客数:6人(2014-2018年平均),94人(1983年)
- 最終乗降日:2000.5.4下車
以下,廃止前の情報です
●北海道医療大学→(廃止)石狩金沢の車窓
いよいよ列車は札沼線の佳境に入っていく。この先列車を行く列車は1日7.5往復のみだ。
この区間に入ってまず驚くのが,乗り心地。ガタガタと揺れが激しい。札沼線北部は線路の規格が低く,それに加えて石狩金沢付近は有名な泥炭地である。制限速度も時速65kmと低く設定されているが,時速60kmを過ぎたあたりから車体が横揺れを始める。右手を行く国道275号「空知国道」は国道12号の裏道として交通量が多く,車が列車をどんどん追い抜いていく。しかし国道も一昔前は,舗装したそばからアスファルトが波打つようなひどい道だったのである。
国道の反対,左側にも道路が走っているが,こちらが旧道である。かつての樺戸道路,のちに道道11号に指定された道で,ぬかるんだ泥炭地を避けるため,山裾ぎりぎりに道路を築いたのだろう。
●(廃止)石狩金沢駅
かつての交換可能駅で,車掌車を改造したいわゆる貨車駅である。駅前には農業倉庫があって駅前広場もある立派な構え。札沼線の歴史をうかがい知ることができる。駅は国道と反対側,旧道のほうに向いている。国道沿いにはドライブインが建っている。
周辺は道内有数の泥炭地である。泥炭地は耕作に適さないが,泥炭を冬の燃料に利用できたため草炭工場が立地した。現在ではピートモス(土壌改良材)の原料に利用されている。
●見どころ
□開拓ふくろふ乃湯
駅前まっすぐ約300m。2009年開業。源泉名は石狩金沢駅前温泉。時間帯による入場制限や休業期間もあるので事前に情報確認を。