札沼線
(廃止)
中小屋
- 住所:石狩郡当別町字中小屋
- 開業日:1935(昭和10)年10月3日開業
- 標高:22m
- 配線:単線
- 路程:桑園より38.8キロ 本中小屋より3.2キロ
- 窓口:無人駅
- 乗降客数:12人(2014-2018年平均),86人(1983年)
- 最終乗降日:2000.5.4下車
以下,廃止前の情報です
●(廃止)本中小屋→(廃止)中小屋の車窓
引き続き左手の丘陵に沿って石狩平野の縁を走る。右手の国道の向こう側は古く篠津原野と呼ばれた地域で,石狩市生振に基線を持つ殖民区画が,このあたりでは40線を超えている。金沢,中小屋付近の平野部は泥炭湿地のため,殖民区画地とは別に山手に宅地を設定しており,現在も「宅地の沢」の名が残っている。
●(廃止)中小屋駅
貨車駅で中にはストーブがある。札沼線の駅は意外に地域の人に利用されていて手入れも行き届いている。本中小屋駅の貨車は1954(昭和29)年新潟鉄工所製だったが,こちらは同じ1954(昭和29)年製でも富士重工製である。写真に見えるように側線が残っており,農業倉庫もある。
中小屋の地名は当別と月形の樺戸集治監を結ぶ中間にあり,休憩小屋や物置小屋が設けられたことに由来するという。駅ができてから小市街が形成されたが,現在はかなり寂れてしまっている。
●見どころ
□月ヶ湖
徒歩25分。北東の大沼と南西の小沼からなっており,小沼へは中小屋駅が最寄り。駅を出て国道を左に曲がり,標識にしたがって右に入る。突き当たりの分岐で右に曲がって1kmほど直進すれば左手に水面が見える。学術自然湿地帯ということでひっそりしており,野鳥が湖面にたたずんでいる。訪れる人もほとんどいないようで,あるはずの遊歩道もなくなっていた。
このあたり,畑にするにも土が良くないのか,非常にひっそりしていて森も残り,国道から少し離れただけで別世界のようになる。