札沼線
(廃止)
豊ケ岡
- 住所:樺戸郡月形町字豊ケ岡
- 開業日:1960(昭和35)年9月10日開業
- 標高:47m
- 配線:単線
- 路程:桑園より51.0キロ 石狩月形より4.7キロ
- 窓口:無人駅
- 乗降客数:2人(2014-2018年平均),24人(1983年)
- 最終乗降日:1998.5.3下車
以下,廃止前の情報です
●(廃止)石狩月形~(廃止)豊ケ岡の車窓
石狩月形のあたりから車窓に荒地が広がっており,離農跡と思われるところもある。この辺はもともと樺戸監獄の所有地で1921(大正10)年監獄廃止とともに民間に払い下げられた。しかし開墾者には転出する者が多く,昭和21年緊急開拓地に指定されて海外引揚者が入った。農業をやるにもあまり条件の良いところではないようである。
まもなく両側に林が現れ,丘を登っていく。豊ケ岡に着く頃には「山峡」といえるような景色となり,じめじめした林間を行く。わずかに牧草地が見えるが,人家はなく秘境の趣だ。
●(廃止)豊ケ岡駅
おおむねのどかな田園地帯を走る札沼線にあってちょっとした山峡の趣がある。
人家は見えないがどこかにあるらしく,地元の利用者もわずかにある。
駅舎は木造の素朴な小屋で,内部には写真などいろいろなものが飾られている。札沼線は途中下車の旅を楽しむ人が多くいるが,豊ケ岡駅は隠れ家のようなひっそりした雰囲気が旅人に好まれているようだ。
周辺に特に見どころはなく,長い時間いるところでもないが,石狩当別行の列車から降りれば,月形から15~20分ほどで折り返し列車がやってくることが多い。
この静かな駅にも,かつては駅の北約6.5kmにあった月形炭鉱と索道で結ばれ,石炭を積み出していたという意外な歴史がある。なお表記は「豊ヶ岡」ではなく「豊ケ岡」が正である。
●見どころ
特になし。駅自体が見どころといってもよい。