宗谷本線
和寒
- 所在地:上川郡和寒町北町
- 開業日:1899(明治32)年11月25日開業
- 標高:141m
- 配線:2面3線
- 路程:旭川より36.3キロ, 塩狩より7.9キロ
- 窓口:無人駅
- 乗降客数:195人(2013-2017年),654人(1983年)
- 最終乗降日:2006.5.21下車
●塩狩→和寒の車窓
塩狩を出ると,坂道を転げ落ちるように走る。線路の両側を防雪林に囲まれているが,うっそうとした感じはしない。石狩側の屈曲した峠からは一転,山裾をまっすぐ下り,やがて視界が開けて市街が見えてくると,和寒到着だ。稚内行きの特急に乗ると和寒が宗谷本線最初の停車駅になる。
宗谷本線は259.4kmという長い区間の中で,風景の転換点が何か所かあるが,塩狩峠はその一つと言える。このあと,美深あたりまでは似たような風景が続く。
●和寒駅
「わっさむ」はアイヌ語のワット(楡の木),サム(傍)が転じたものだという。上川郡和寒町というが比布の石狩国上川郡とは同名異郡である。
駅舎は1988(昭和63)年築。典型的な内陸の農村の駅で,剣淵,風連や中富良野などと似たような印象。周辺には農業倉庫が残る。古くからの急行停車駅で,かつては駅弁もあった。未舗装のホームが遅くまで残り,そこに優等列車が停車するのはいかにもローカル線という味わいがあったが,今はかさ上げ舗装されている。


●見どころ
□わっさむ町食と観光情報案内所
駅の北隣,セイコーマートの向かい。交流施設ひだまり内。町の物産販売など。
□郷土資料館
駅前から国道を渡り1つ目の交差点を右(北)に曲がり500m。D51蒸気機関車が屋外に展示されている。
