宗谷本線
多寄
- 所在地:士別市多寄町36線東
- 開業日:1903(明治36)年9月3日開業
- 標高:129m
- 配線:単線
- 路程:旭川より61.7キロ, 下士別より3.4キロ
- 窓口:無人駅
- 乗降客数:21人(2013-2017年),204人(1983年)
- 最終乗降日:2006.5.21乗車
●下士別→多寄の車窓
引き続き,真北へ向かって一直線に走る。このあたりは典型的な殖民区画地で,道内でもまれに見るほど道路と線路がきれいに平行して走っている。ただ,鉄道開通の4年前,明治32(1899)年に行われた殖民区画では,線路は天塩川のほうに寄って,大きく西側に迂回する予定となっていたようである。
●多寄駅
上多寄市街地にある駅で,もとは風連を含めて多寄村と言っていたのを,1938(昭和13)年風連村と改称した際に,上多寄地区が多寄村として分村し,1954(昭和29)年に士別と合併している。2021年現在も800人余りが居住し,それなりの市街地を有している。
駅はもともと36線道路を分断する形で設置されており,「駅前通り」を有していた。1999年になって駅が南側に少し移動し,もと駅があったところには踏み切りができ,道路が貫通している。国道から見ると,駅がどこにあるのかわからなくなった。
2009年,駅前の交差点に人気のそば処ができ,いつも賑わっている。
●見どころ
□日向(ひなた)温泉
名寄盆地を望む静かな高台にある。駅から約6.5km。多寄から士別軌道バス中多寄線(士別-風連)の風連方面行に乗車。日向温泉を経由するのは一部の便のみのため時刻表で確認のこと。冷泉だが効能に富むとされ,この温泉で命を救われたという方が1976(昭和51)年に湯治場を開いたのが始まり。2013年に施設が一新されている。