宗谷本線
智恵文
- 所在地:名寄市智恵文11線
- 開業日:1911(明治44)年11月3日開業
- 標高:87m
- 配線:単線
- 路程:旭川より91.2キロ,日進より11.0キロ
- 窓口:無人駅
- 乗降客数:7人(2016-2020年),156人(1983年)
- 最終乗降日:2001.1.8乗車
●北星→智恵文の車窓
右手は山が迫り何も見えないが,左は開けている。天塩川から少し離れて智恵文に着く。
●智恵文駅
智恵文は1954(昭和29)年に名寄町と合併するまで独立村だった。集落は駅前と天塩川を渡った国道沿いに分かれており,村役場のあった国道側のほうが賑やかだが,駅前にも商店や郵便局がある。最寄のバス停は駅から2km強離れた国道の智恵文11線となる。
宗谷本線で最も南にある貨車駅だが,2001年の訪問時には中にストーブやトイレがあり,きれいに整備されていた。智恵文という美しい名前に惹かれて訪れる旅人も多いようだ。
写真にある壁面に描かれたひまわりの絵は現在なくなり,カラー鋼板の外装材に覆われている。貨車駅というと,いかにも小さな駅という印象を受けるかもしれないが,この種の駅の多くはかつての交換可能駅で,大きな木造駅舎を有していたのである。1985(昭和60)年前後に多くのローカル線で自動閉塞化や交換設備の廃止が進められ,無人駅となった挙句,旧来の駅舎が取り壊されて貨車駅化されたという例が北海道には多い。智恵文の場合も貨車の下に旧駅舎の基礎が残っている。
駅前風景
●見どころ
□ひぶなの里
北側に徒歩10分。智恵文沼は1939(昭和14)年に行われた天塩川流路切り替えによる河跡湖。道道沿いの休憩スポットとして整備されており,のどかな雰囲気。
□智恵文地区のひまわり畑
見頃は8月。年によって状況が変わるので,なよろ観光まちづくり協会のホームページなどで確認を。