抜海 | ばっかい | 無人駅 | |
---|---|---|---|
稚内市抜海村字クトネベツ | |||
大正13年6月25日開業 | |||
標高9m | 20人 | ||
2線(対向式) | |||
旭川より245.0キロ 勇知より8.3キロ |
|||
1998.9.8乗車 |
塩狩峠を越えて以来ほとんど起伏のない平坦な道程だった宗谷本線だが,ここに来て10パーミルの連続勾配があらわれ,南稚内まで上り下りを繰り返す。車窓は丘陵地で,平坦なところは牧草地になっている。
交換駅で,駅舎も大正13年開業当時の建物を使用している。風雪に耐えたこの建物は貫禄があり,映画のロケにも使われた。この駅が好きだという人も多い。
駅前はさびしいが,2km西には抜海港があり,結構大きな漁業集落となっている。以前はここから利尻・礼文を結ぶ貨物フェリーが出ており,もぐりで島へ渡ってしまう旅人もいたようだが,2000年秋にこの航路は廃止となった。
また海岸沿いの道路は,好景観ロードとして名高い道道106号稚内天塩線である。道路沿いには道路以外に人工物はまったくなく感動的。天気がよければ西に利尻・礼文を間近に望む。7km北へ歩けば「坂の下バス停」がある。
坂の下から抜海方面を望む |
抜海から坂の下にかけての海岸には小さな沼も点在し,原生花園となっている。人家は一軒もなく,大声を出しても誰もとがめる人はいない。こんなにさわやかで静かな場所は全国でもなかなかないと思う。(H10.9探訪)
▲ | 勇知 | −北海道駅前観光案内所− | 南稚内 | ▼ |