釧網本線

北浜 きたはま 無人駅
網走市字北浜
大正13年11月15日開業
標高8m 48人
単線
網走より11.5キロ
藻琴より2.8キロ
左3分,セイコーマート
2002.2.10下車

●藻琴→北浜の車窓

藻琴からは国道が山側に移動して,線路の左手はすぐ海になる。もうこの辺から砂丘上が原生花園の様相を呈してくる。
また冬にはこのあたりの海は一面流氷に埋め尽くされる。列車に乗っていたとき向かいに座っていた旅の人がこんなことを言っていた。
「海と地面の区別がつかないね。」
つまり雪原と流氷の区別がつかないわけだ。その人はこうも言った。
「流氷は白いから氷じゃなくて雪じゃないの。」
その人の概念では透明なのが氷,白いのが雪らしい。聞いていておかしかった。

●北浜駅

オホーツク海にいちばん近い駅として知られる。駅自体が観光地になっており,国道を走る観光バスも駅の前で一時停車し,バスガイドが駅の紹介を行っているようだ。いちばん賑わうのは流氷の季節で,2002年には仮設展望台も設置された。
駅舎には旅人が残した定期券や名刺がびっしりと貼られている。関東の企業に勤めている人の名刺が多く,きっと日常に疲れてこういうところを旅しているのだろう。
旧駅務室では喫茶「停車場」が営業しており,私が訪れた時はビーフカレーがおすすめだった。観光客のほか,国道を走る運転手さんなど常連も多いそうだ。1130-2000営業。
駅から徒歩12分のところに網走原生花園ユースホステルがある。

壁に貼られた無数の名刺,定期券。 駅裏はすぐ海で,流氷に触れることができる。

●見どころ

北浜駅自体観光ガイドで紹介されており,車で訪れる観光客も多い。

□濤沸湖

駅を出て左,徒歩10分。南半分が網走市域で,北浜駅の近くに網走原生花園や白鳥公園がある。

▽白鳥公園野鳥観察舎

例年600羽のオオハクチョウが越冬する。

900-1700 無料

□北ノ洋ゆかりの土俵

左前方に徒歩5分。北浜は立浪四天王の一人で「白い稲妻」と呼ばれた名関脇,北ノ洋の出身地。引退後は年寄武隈として協会理事などを歴任,定年退職後はNHKの大相撲解説者の緒方昇さんとして長く親しまれてきた。平成11年11月場所をもって解説者を勇退,平成14年1月8日,脳梗塞のため亡くなった。

藻琴 北海道駅前観光案内所 (臨)原生花園