宗谷本線

塩狩 しおかり 無人駅
上川郡和寒町塩狩
大正13年11月25日開業
標高256m 2人
2線(対向式)
旭川より28.4キロ
蘭留より5.6キロ
3分コミュニティストア
2000.9.1下車

●蘭留→塩狩の車窓

いよいよ塩狩峠越えだ。蘭留を出るとまもなく高速道路が頭上を横切り,どこかへ消えていく。国道40号の塩狩峠も改良に改良を重ね,今では峠であることを感じさせないくらい滑らかに峠を越えていく。そういった中で,鉄道だけが明治の険しい峠道を残している。線路は高いところを走り,左に見下ろす谷間に水田が続く。やがて両側を針葉樹の防雪林に囲まれ,右へ左へとカーブを切り,20‰の連続勾配をよじ登っていく。途中には道内最急曲線の半径195mカーブもある。車体傾斜機能付の261系特急気動車もさすがにスピードは落ち,キハ40形気動車であれば,牛のような歩みとなる。特に眺めは良くないが,線路脇の木は切り払われて開放感がある。
石狩・天塩国境,塩狩峠。河川延長日本3位の石狩川と4位の天塩川の分水嶺。スケールの大きな峠越えである。そうして峠を登りきったところに塩狩駅がある。

●塩狩駅

大正5年に信号場として設置,大正11年に駅に昇格した。駅舎は大正11年開駅当時の建物を使用しているという。利用者の少ない駅だが,訪れる旅人は多く,待合室はきれいに掃除されている。
塩狩峠は,昭和41年に発表された三浦綾子の小説『塩狩峠』で有名になった。明治42年2月,峠を走行する列車の連結器が外れ,レール上に身を投じて殉職した若き国鉄職員の悲話である。昭和44年には国鉄職員や教会関係者の寄付で遺徳顕彰碑が建立され,昭和49年にはユースホステルを併設する塩狩温泉観光ホテルが設立された。駅周辺は一目千本桜といわれる桜の名勝地で,秋の月見の名所としても知られる。1999年には三浦綾子の旧宅を復元した塩狩峠記念館が駅裏に建設され,立ち寄りの観光客で賑わっている。

●見どころ

□塩狩峠記念館

駅前徒歩1分。1999.5.1開館。三浦綾子さんが昭和36年から10年間暮らした住宅を移転復元。デビュー作の『氷点』はこの雑貨店を営みながら書かれたもの。各部屋に資料が展示してあるほか,三浦夫妻のスタイルである口述筆記の体験ができる。三浦綾子さんは開館後の1999年10月に77歳で亡くなった。(2000.9訪問)

1000-1630 月休,4-11開館 無料

□一目千本桜

桜の名所,4000本。

□塩狩温泉 塩狩温泉観光ホテル

大正15年開湯。三浦綾子さんは『塩狩峠』を執筆するのにこの宿に40日間泊まりこんだという。

日帰入浴800-2100 400円 休憩室有料

蘭留 北海道駅前観光案内所 和寒