いよいよトナカイバスがやってきた。
運転手さんはサンタクロースの格好をし,車内には飾り付けがされていた。
イベントに行く家族連れやバスマニアなど,どれくらい乗っているかと思ったが,乗客は年輩の方ばかりが10名ほどで拍子抜けした。ただ,みなさんトナカイバスの企画には大変好意的で,こういうことが大事なんだと感心していた。
羽幌ターミナルで乗務員交替。ここからトナカイさんも乗り込んだ。
本社ターミナルから,ようやくトナカイ観光牧場に行くらしい家族連れが1組乗ってきた。
羽幌から30分ほどで初山別市街通過。あとは北上するのみ。
共成〜歌越間では,国道からそれて農道を通った。
羽幌線の線路跡はかなりの部分でバスの車窓から追うことができた。特に初山別〜遠別間は開通が1958年と新しく,橋梁もしっかりしたものが残っていた。
沿岸バス遠別営業所と国鉄遠別駅跡の遠別ターミナル。遠別営業所では男性従業員と女性従業員が興味深そうにトナカイバスを見に出てきた。
駅跡がほとんど更地になっている旧羽幌線の中にあって,丸松駅跡はかろうじてここに駅があったであろうという雰囲気を残していた。
羽幌から約1時間半で天塩町へ。天塩というブランドの割りには意外とあっさりした市街地だった。
天塩高校バス停。このほか今日通った苫前高校,羽幌高校のバス停も立派な待合所を持っていた。
天塩町で日本海と別れ,川口の砂丘から果てしないサロベツ原野を望む。
幌延市街に入る直前で,ついに北緯45度線を越えた。
国鉄羽幌線の終点だった幌延駅。しかし乗降客なしでバスは通過。
12時33分,トナカイ観光牧場前到着。降りる際,トナカイさんからプレゼントをもらった。
結局降りたのは羽幌から乗った家族連れ3人と私の合わせて4人だった。あれだけ新聞に記事を出したり宣伝して,利用者4名とは厳しいものである。20名分用意してあったプレゼントはどうするのだろうか。