7時20分,朝食。
雨模様だが,紅葉はきれい。8時に役場のバスで湯の沢温泉を出発。
バスの中でゆっくり寝ていこうと思ったら,参加者の自己紹介が始まった。
9時40分,鵡川河口から18キロメートル上流にある,川東頭首工に到着。
ここでは,国土交通省の担当者の説明を聞いた。
鵡川は本流にダムのない川として知られるが,川西,川東という大きな頭首工が2つある。5月から8月の取水期には,ゲートが閉じられて潅漑溝に導水され,一帯の水田を潤している。
この堰も遡上する魚にとっては,大きな障壁になる。見ている間にも,何匹ものサケがジャンプに挑んでいたが,乗り越えられたサケは一匹もいなかった。水の泡が揚力を吸収してしまうのだという。
10時30分,道の駅むかわ四季の館に到着。ここでトイレ休憩。むかわ町は鈴木先生のノーベル賞受賞に沸いていた。
鵡川市街からさらに鵡川の河口に向かう。
ネイチャー研究会inむかわ代表の小山内恵子さんの説明を聞く。鵡川河口は,オーストラリアとシベリアを行き来するシギ・チドリ類の重要な中継地になっているとのこと。
しかし,鳥たちが羽を休めることができる干潟は,海岸浸食のため現在までに多くが失われており,2003年には室蘭開発建設部により2.7ヘクタールの人工干潟が造成された。写真は人工干潟へのアクセス道路。
次にバスは国道で鵡川を渡り,鵡川大漁地蔵尊の角から河口の対岸に向かった。
河口には1キロメートルに渡って砂嘴が延びている。ここには周辺の漁港から土砂がトラックで運ばれてきている。
それにしても,ここまでして干潟を守ろうとする鵡川の人の原動力は,いったいどこから来ているのだろうか。