交流会はザ・タワー内のレストラン「ユックユック」で行われた。ユックとはアイヌ語でエゾ鹿を指す言葉で,もともとは食べるための山の獲物という意味があったそうである。
ばんえい競馬場の麦わらを使って育てられた十勝産マッシュルームのウェルカムスープ。
ドリンクはふらのワインのミュラー・トゥルガウ(白)と羆の晩酌(白),ふらのぶどう果汁(赤),それに気仙沼の地酒・蒼天伝が用意されていた。
後援団体であるスローフード・フレンズ北海道の湯浅優子会長による乾杯の音頭で交流会が始まった。
占冠と南富良野産の素材で作ったという料理は素晴らしかった。
占冠産の野菜だけで作ったバーニャ・カウダ | 北あかりニョッキのグラタン風 | しむかっぷボリード。 |
鵡川のシシャモや愛別の舞茸をフリットにした「秋の美味フリットたち」 | かつみさんの鹿ローストwithトリュフオラータ。これはいちばん先になくなった。 | しむかっぷどっさり野菜のロースト |
すてき野菜たちのサラダ仕立て | 釧路産さんまとライスサラダ | せたな町サクラマスのカルパッチョ |
釧路産水ダコとじゃがいものマリネ | 共同学舎のチーズとプロシュートの盛り合わせ | パッパコルポモドーロ |
ピンチョスいろいろ |
ほかにも,写真を撮り逃した料理がいくつかある。
本日のドリンクを提供していただいたふらのワインの高橋克幸さん。ふらのワインの味は全部高橋さんが決めているそう。
鹿肉を提供してくれたハンターの高橋勝美さん。鹿がおいしいのは自分が撃ったからではなく鹿そのものがおいしいのだと謙遜して話されていた。
今日の料理を担当された星野リゾートの八巻純平シェフ。地域の素材を生かした料理を作るということで著名なシェフである。昨年の冬に山梨県の星野リゾート・リゾナーレからトマムに赴任され,2年目の今年の冬はますます楽しみである。
宴も盛り上がり,踊りを楽しむ参加者もいた。こうした宴の場で自然に踊られる踊りこそ,本物の踊りであろう。
一次会の締めは,スペシャルゲストの作家・島村菜津さん。島村菜津さんを知ったのは恥ずかしながら割と最近のことだった。NHKBSの週刊ブックレビューで,とても凛とした感じで話をされているのが気になって,インターネットで調べてみると,スローフードを日本に広く紹介した方だということを知った。その後,文庫本などを購入して著書を読んでみた。一次会ではたまたま島村さんと相席になり,ヨーロッパの事情など直接伺うことができたのは大変光栄なことだった。
この後,二次会は午前1時まで続いた。久しぶりに会った何人かの人とじっくり話をすることができたのは良かった。