江部乙は明治42年に滝川村から分村して独立村として成立。昭和27年に町制を施行した後,昭和46年に滝川市と合併している。合併時の人口は約7500人であった。
現在でも意外なほど大きな商店街を維持しており,地域愛が深く根付いた土地柄であることがうかがい知れる。
電器屋さん | 米屋さん | 食料品店 |
理髪店 | 麹屋さん | 眼鏡屋さん |
お菓子屋さん | 靴屋さん | 金物屋さん |
洋服屋さん | 化粧品屋さん | 本屋さん |
それぞれの店先にもランターンが灯してあった。
江部乙ライオンズクラブ50周年記念ランタン祭り。
よく見ると,「クラブ会 ハイカイ王子 また一人」「体中ひびわれかゆみ栄養失調」などと,深刻なことが書かれている。
バスにはランターン見物帰りの人たちが多く乗り込んだ。さすがにみな詳しく,「1時間にしてはろうそくが長い」「ろうそくが長いから下の方が照らされない」「でも若い人が多いね」などと批評をし合っていた。
滝川の市街に入った。滝川市は現在も人口が4万人以上おり,大きく貫禄ある市街地を持っている。一度じっくりと歩いてみたいと思っている。
このあとは,新十津川のかまくら祭りに向かう。せっかくなので一駅だけでも札沼線に乗ろうと思い,下徳富駅までバスで行くことにした。
滝川ターミナルまで行ってもバスは乗り継ぎできるのだが,市街を少し歩いてみることにした。
今はなき高林デパート前の銀座通バス停から浦臼行きに乗車。かつての国鉄バス石狩本線の代替バスである。
新十津川市街を通過し,名前も美しい
花月自体は一昨年盆踊りを見に来ているので,そう久しぶりでもない。いまは学校もなくなった集落であるが,往時には国鉄バスが滝川方面へ10数往復,砂川方面へも10往復近く発着していた交通の結節点である。
下徳富駅へは10分ほど歩く。駅は国道の1本西の道路に面しているが,道路沿いには農業倉庫が立ち並び,しっかりとした駅前集落の趣を呈している。
1日3往復しか停車しないながらも,立派な駅前広場を持っている下徳富駅。
1998年以来,久々の訪問だ。
日本人形などが置かれた,独特の雰囲気の待合室は以前と変わっていなかった。
随所に国鉄の駅の面影を残している。
長らく3往復が維持されてきた札沼線の浦臼〜新十津川間であるが,来る3月のダイヤ改正で,ついに朝の1往復のみに減便されることが公表されている。