近年の北海道では,観光地の大がかりな冬のイベントが縮小されていく一方,地域の人たちによる地域の人たちのためのイベントが各地で活気を増している。2月に入ってからは,毎週のようにどこかで,アイスキャンドルやランタンがきらめいている。
建国記念のこの日は,近場の江部乙駅と新十津川で駅前に明かりを灯す催しが行われたので,出かけてみることにした。

赤電車が消えて1年近くとなる。この区間ではいまだに違和感のある721系電車で,江部乙駅に向かう。

30分少々で到着。江部乙駅自体は,温泉に入るのに時々利用している。ただ,ホームにこんなに人がいることはまずない。

今日は「江部乙あかりものがたり」が行われている。今年で3回目になるという。

賑わう駅前。出店もあった。

滝川市は紙袋を使ったランターン(照明)が盛んな土地で,先週7日は東滝川駅前で,今日は江部乙で,そして20日には滝川駅周辺で手づくりランタンを灯すイベントが催される。

17時からは江部乙ものがたりと題して,地図と写真によるお話が始まった。中央バスのターミナルなども国道沿いにあったそうだ。
駅の待合室は広々としており,2003年に無人駅となったあと,こうした催しでたびたび活用されているようである。

ランタンに火が灯された。

紙袋も一つ一つ見ていくとおもしろい。アイスキャンドルにはない味わいがある。

一画には凝ったキャンドルもあった。

ランタンは線路に沿って延々と続いていた。ランタンの数は900個に上るという。