北海観光節>小さな旅行記>石狩,胆振,日高,国境を巡るバス旅
トマム線から富良野線のバスに乗り換えると,運賃表示器や両替機もあって,停留所が自動放送で案内されており,都会的な印象を受ける。
今日は時間があるので,試しに終点の上双珠別まで乗ってみることにした。双珠別までは何度か乗ったことがあるものの,その先に行くのは初めてだ。
終点到着。時刻表上,折り返し時間は0分だが,数分の余裕を取ってくれた。
廃屋は目立つ。
それでもよく手入れされたお宮や,開拓記念碑などもあって,占冠の中では比較的豊かな農村であることが感じられる。
福珠橋前で降車。
福珠橋前停留所の前に古本屋がある。土・日・祝日の10時〜17時営業とのことで,折よくいま営業中のようだが,ちょっと気軽に入れる雰囲気ではなかった。
牛も,人が特段珍しいというふうでもなく,こちらを見ている。
双珠別神社。参道の手すりは,昨年地域の人たちにより設置されたばかり。
双珠別小学校跡の双民館。
日高へ向かうのに,都合の合うバスの便がないので,あらかじめハイヤーを予約しておいた。
運転手さんは路線バスの運転も兼務しており,見たことのある方だったが,水害のことをいろいろ聞いた。バスでは話もそんなにできないから,ハイヤーを頼んで良かった。
日高町内で大きな被害を受けたのは,日勝峠の入り口にある千栄地区であるが,千栄自体も雨はそれほどではなく,かなり山の上のほうで激しい雨が降ったらしい。それでも,役場の対応が早く,被害は最小限にくい止めることができたという。
2011年の道東道夕張〜十勝清水間全通によって交通量が減っていた日高町であるが,災害復旧工事で特需を生み,町に久々に活気が戻ったようである。
今日は13時に日勝峠が開通した後,14時から道の駅で再開通式典とバスによる現地視察がある。この企画を知ったのは昨日のことで,申し込みは間に合わなかった。運賃手さんはこのツアーのバスの運転も担当されるとのことだった。途中何か所かで見学しながら,峠の向こうのドライブインまで行って引き返すのだという。バスのほか,関係者や報道の車も何十台と同行するらしい。
胆振・日高国境,日高峠を越える。
道の駅樹海ロード日高に到着。ハイヤー代は3300円。
開通を1時間後に控え,関係者や報道陣も続々と集まっていた。ハイヤーの運転手さんの話では,昨日から泊まり込みで開通を待っていたらしい人もいたという。
どこかの報道機関だろうか,札幌から来ているタクシーもいた。
道の駅の情報提供コーナーでは,日勝峠の災害,復旧の記録映像が放映されていた。
今年7月12日には,日勝峠災害復旧インフォメーションセンターが道の駅隣接地に開設されている。今後,日勝峠災害復旧資料館として存続する計画もあるらしい。