(廃止)上利別 | かみとしべつ | 無人駅 | |
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足寄郡足寄町上利別本町 | |||
明治43年9月22日開業 | |||
標高141m | 23人 | ||
2線(対向式) | |||
池田より58.4キロ 塩幌より2.5キロ |
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2002.3.18下車 |
利別川の谷底を行き,両側には丘が迫る。第7利別川橋梁からは増水でなぎ倒された大木がいくつも見える。普段は穏やかな利別川も年に1度ぐらいは恐ろしく暴れることがあり,河畔の大木をなぎ倒し,崖を削り取って血のような赤い濁流になる。恐らく上流の森林が荒れて保水力が低下しているためだろう。陸別や置戸は林業の町である。大自然のように見える山々も,実はかなり伐採が入っており,細く弱々しい木しか残っていない。
前方がやや開けてくると上利別駅に着く。
駅舎のユニークさでいえば銀河線随一だろう。昭和10年建築の在来駅舎の内外に足寄高校美術部が絵を描いている。無人駅になってしまったのが残念だ。駅の周りには製材工場がいくつかあり,近年の林業事情を考えると意外なくらい元気に稼動している。駅前は小市街で,こちらも時間が止まっているかのように木造の商店が並んでいる。JR北海道の駅前でこんなに昔のままの景色を残しているところはなく,北海道にもまだこんなところがあったのかという気がした。しかし,2002年の3月で上利別中学校が足寄中学校に統合されてしまうなど,過疎化は激しい。
近くの製材工場で働く人たちが通勤でこの駅を利用しているようだ。
駅舎国道側 | 駅舎線路側 |
昭和10年建築当時ほとんどそのままの待合室。酷寒の地なのに窓ガラスは1枚だけ。 | 窓口にはふるさと銀河線開業当時のチラシが挟まれていた。 |
駅前風景
随所に残る古い看板 | 駅前の店にも古い看板 |
特になし。
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