ちほく高原鉄道ふるさと銀河線

(廃止)小利別 しょうとしべつ 無人駅
足寄郡陸別町字利別川上
明治44年9月25日開業
標高311m  4人
単線
池田より93.5キロ
川上より6.3キロ
2002.3.17下車

●川上→小利別の車窓

山が迫ってきてもうすぐ峠という雰囲気だが,峠越えまでにはまだ一段落ある。川筋はやや開けて,狭い谷間に牧草地や離農跡の荒地が続く。林間を抜けるとやや開けて,小利別駅に着く。

●小利別駅

分線駅のところでも書いたが,やはり北海道というよりは岩手かどこかの山間の小駅という感じがする。池北線が第3セクターに転換されて訓子府,置戸,陸別,足寄,本別など立派な駅舎が建てられたが,最も早かったのは小利別で1990年に建て替えられている。しゃれたデザインの木造駅舎は年月を経て風格を増し,列車を待つ間も心地よい。私が銀河線で最も気に入ったのはこの駅である。
駅前は小市街だが廃屋ばかりですさまじい。国道が市街を通過していた頃は商店にもそれなりにお客が入っていたのだろうが。また小利別は道内で最も寒いところの一つとして知られ,1月にはマイナス30度以下になる日が何日も続き,時にはマイナス40度近くまで下がる。マイナス30度というのはまさしくシバレであり,札幌あたりの生半可な寒さとはわけが違う。にもかかわらず板張りの家が多く,どんな苦労をして過ごしてきたのだろうかと思う。駅の隣には記念撮影向きの大きな寒暖計か設置されている。
駅前まっすぐには趣深い神社が建っている。雪がとけたら参拝してみたい。

駅前風景 学校跡。とほ宿「夢舎」として利用されている。

●見どころ

特になし

川上 北海道駅前観光案内所 置戸