日高本線
静内
- 所在地:日高郡新ひだか町静内本町5丁目
- 開業日:1926(大正15)年12月7日開業
- 標高:4m
- 配線:2面2線交換駅(対向式)
- 路程:苫小牧より82.1キロ 新冠より4.9キロ
- 窓口:みどりの窓口あり
- 乗降客数:291人(2017-2018年平均),1,876人(1983年)
- 最終乗降日:2019.7.6下車
●新冠→静内の車窓
また海岸段丘の下を行くが,あっという間に静内に着く。隣の町の駅まで何十キロということも多い北海道にあっては珍しい。
日高本線沿線には松前藩政下ユウフツ,サル,ニイカップ,シツナイ,ミツイシ,ウラカハ,シャマニ,ホロイツミの各場所が置かれ,明治にはこれがそのまま郡に移行し,列車は次々に郡界を越えていくことになる。道内でもこのような濃い歴史の中を走る路線はほかにない。
●静内駅
日高本線のほぼ中間にある駅で,静内発着の列車も多い。代行バスになってからは,全系統が静内で分割されている。
2001年に駅舎が改築され,みどりの窓口や観光案内所,駅そばが営業している。新ひだか町は人口22,000あまりの大きな町で,2006年静内郡静内町と三石郡三石町の合併により成立。静内はその中心地で,駅は2015年に鉄道が不通になってからも,変わらず多くの利用者で賑わっている。
●見どころ
□新ひだか町博物館
図書館に併設する形で2015年新築オープン。内容充実で企画展も行っている。
□真歌公園
駅から2.5km。静内川河口近く。静内は1669年シャクシャインの戦いの中心地となった場所で,シャクシャインの像が立つ。現在の像は2018年につくられたものだが,今後真歌公園に整備されるアイヌ文化拠点空間(仮称・新ひだかアイヌ・ミュージアム)内に旧シャクシャイン像が復元される見込みとなっている。
現在公園内にあるアイヌ民俗博物館とシャクシャイン記念館は取り壊して新施設に移行する予定。□シベチャリの橋
静内川にかかる歩道橋。歩道橋としては全国有数の長さ。シベチャリ(染退)は静内川の旧名。
□白鳥広場
静内川河口付近に整備。白鳥の越冬数は道内の河川で最も多い。
□二十間道路桜並木
駅から10km。日本の道100選,さくら名所100選,北海道のまちづくり百選。1903(明治36)年皇族による新冠種蓄牧場視察に際して造成された幅二十間(約36m)の道路に,1916(大正5)年から3年かけてエゾヤマザクラを近隣の山々から移植し,8kmにわたり桜並木が続く。例年桜まつり期間中,JR静内駅からシャトルバスが運行される。
□競走馬のふるさと案内所
駅前まっすぐ3km,右手。日本軽種馬協会北海道市場内。例年夏季の土曜日に競走馬のふるさと案内所ほか,町内の牧場を巡る「観光周遊バスしずないロマンロード号」がJR静内駅発着で運行されている。