宗谷本線
士別
- 所在地:士別市西3条8丁目
- 開業日:1900(明治33)年8月5日開業
- 標高:128m
- 配線:旭川より53.9キロ, 北剣淵より3.7キロ
- 路程:2面3線
- 窓口:みどりの窓口あり
- 乗降客数:573人(2013-2017年),1,510人(1983年)
- 最終乗降日:2021.1.23下車
●北剣淵→士別の車窓
北剣淵を発車するとすぐに犬牛別川を渡る。北海道にはアイヌ語の意味とはまったく関係ないが,動物の漢字を当てて,なるほどと納得させられる地名がある。たとえば,美馬牛,熊牛など。犬牛別は少々意味不明だが,アイヌ語でイヌンウシペツ(漁師の仮小屋が多い川)が起源だという。
防雪林は浅くなり,木々の間から水田や畑が見える。剣淵川を渡ると市街地に入り,まもなく士別駅に到着する。
●士別駅
3線を有するホームと大きな駅舎がある。駅舎は1966(昭和41)年に建てられた平屋の建物。
士別発着の列車はなく通過点にある印象だが,1954(昭和29)年に士別町,多寄村,上士別村,温根別村が合併して成立した,道北の拠点都市のひとつである。街のつくりや風景は,旭川から概ね同じ距離に位置する富良野市と似た印象を受ける。
1959(昭和34)年までは士別軌道が隣町の朝日(2005年に士別市と合併)と結んでいた。士別軌道はバス会社として存続している。
●見どころ
□士別滝不動尊
駅から約2km。道北バス名寄線博物館前バス停から500m。冬でも凍らずに水が湧き出している。かつては士別随一の観光名所だった。
□士別博物館
駅から約2km。道北バス名寄線博物館前バス停から500m。丘の上に建つ。復元された公会堂や屯田兵屋,和泉雅子の北極遠征資料もある。
□羊と雲の丘
1994年開館の世界のめん羊館など。いちばん高いところにレストラン・ショップ「羊飼いの家」があり,眺めはいい。駅から3.5km。
以上,駅~士別滝不動尊~士別博物館~羊と雲の丘~駅,と歩いて3,4時間の観光コース。
□九十九(つくも)山
駅の北東2.5km。道北屈指の桜名所。九十九の名は100戸建てられた屯田兵屋が1戸全焼し,99戸になったことに由来するという。