宗谷本線
豊清水
信号場
- 所在地:中川郡美深町字清水
- 開業日:1950(昭和25)年1月15日開業
- 標高:58m
- 配線:2線
- 路程:旭川より117.9キロ,恩根内より5.8キロ
- 乗降客数:1人(2016-2020年),25人(1983年)
- 最終乗降日:2021.1.10下車
●恩根内→豊清水の車窓
恩根内を過ぎると車窓を遮っていた林が途切れ,デントコーンや牧草の畑が広がってくる。このあたりは天塩川にも広い堤防が築かれているが,堤防により農地が半減し,離農者が続出したという。
●豊清水信号場
1946(昭和21)年に仮乗降場として設置。駅の裏手の丘陵に旧御料地の清水という地区があり,国鉄に同名の駅があるため豊清水を駅名とした。住民の労力奉仕により駅舎やホームがつくられ,1950(昭和25)年駅に昇格。歴史は新しいが,名寄以北では数少ない列車交換可能駅の一つだった。駅裏を国道40号が通っているが直接駅にアクセスできないため,静かな雰囲気。
住民の利用者はほぼなく,秘境駅の1つとして人気を集めたが,2021年3月12日限りで閉駅となった。最後の日には美深町長が本駅から列車に乗り込み,名残を惜しんだ。
駅廃止後も信号場として交換設備や駅舎は残されている。
●見どころ
近くに一戸建て型宿泊施設がある。