宗谷本線
咲来
- 所在地:中川郡音威子府村字咲来
- 開業日:1912(大正元)年11月5日開業
- 標高:48m
- 配線:単線
- 路程:旭川より124.7キロ,天塩川温泉より3.2キロ
- 窓口:無人駅
- 乗降客数:1人(2016-2020年),94人(1983年)
- 最終乗降日:2022.1.9下車
●天塩川温泉→咲来の車窓
のどかな畑の中をとことこ走る。畑では豆,じゃがいも,ながいも,キャベツ,ビート,大根など野菜が作られている。これより北に行ってしまうと畑といってもほとんど牧草地だから,こんな景色ももう見納めだ。
●咲来駅
待合室は味気ないが中にはトイレや使われていないストーブがある。駅前にはもと日本通運の事務所があり目を引く。
咲来は音威子府村の中でも歴史が古く,駅前通りを進んだところに役場があった(当時は常磐村と称していた)。1912(大正元)年宗谷線が音威子府に延伸したころから村の中心が音威子府に移り,村役場も1925(大正14)年に移転した。
駅から市街に下ったところにあるロータリー上の三叉路は往時の賑わいを偲ばせる。市街地を貫く大通りは風格があり,往年の北国の集落の面影を残していたが,商店はすべてなくなり,郵便局も2005年に閉鎖された。
現在,オホーツク海側の南宗谷方面へは旧天北線に沿う道路が国道に指定されているが,咲来峠越えの北見道路・道道220号歌登咲来線が旧街道に当たり1910(明治43)年に開通している。
利用者減少のため,2021年以降音威子府村の維持管理により駅が残されている。音威子府市街・筬島と天塩川温泉を結ぶ地域バスが,駅前にも停車する。
●見どころ
駅の南の踏切を渡って国道に出たところに,そばと海鮮丼の食事店がある。